うさぎのアジト

圧倒的肩こりと戦う40代後半のブログ。Better route choice, goood relocation, be fasteeer than before. Goodby Katakori!

リスクを取る時に望むべきもの

OMOの振り返りしながらブログの下書き欄みてたら、意外と面白かったので再公開。2019/6/15に一回公開したけど非公開に戻した記事。なお、ワーホリに行く人に対する記事ではありません。

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知り合いが比較的リスクの高いキャリアパス(ワーキングホリデー)を選ぶというので、失敗事例と成功事例を調べて、比較していて気が付いたことが一つ。成功している人はクレバーなだけではなく、リスクを取る分、具体的なリターンを望んでいるなぁと。 f:id:japanrabbit:20190615201455j:plain

 自分がナビゲーションスポーツでリスクを取るとき、適切なリターンを望めているのだろうか?と考えさせられることになった。

 ワーキングホリデー(以下ワーホリ)とかいう仕組みを知ったのは、すでに自分にはその資格がなくなっていた30歳過ぎたあたりの頃。先輩(女性)に知り合いがワーホリに行くと言ったら、すごい嫌な顔をされて「ワーホリ行ってろくなことになった例を知らないのよね。大体遊んでダメになって帰ってくる。」と言われたのがそのころ。 

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大学卒業とともにワーホリに行く例もあるらしく、半分遊びみたいに行って、帰ってきてから就職する例みたいなのもあり、そのパターンの勝率は知らないのだけど、失敗が多いと聞くのは30歳直前で、「ここらで一旦キャリアチェンジしたい。」と行くワーホリ。で、印象的だったのは仕事頑張ってた当時の知り合いも比較的失敗気味だったこと。ちなみに後日談で、戻った直後すごいキャリアダウンしたけど、いろいろあってその彼は今は一線で活躍されてると聞く。

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30歳直前のワーキングホリデー*1の失敗事例は比較的わかりやすいパターンがあって、①英語の勉強だけであれば日本でしたほうがコストが低い。いきなり海外にいって難易度あがる。≒英語身につかないで帰ってくる。*2②英語での仕事に就けないで、現地で日本語で仕事して帰ってくる。③帰ってきてからキャリアアップにならない。(下手すると一年間遊んで帰ってくるので、キャリアダウンになる。)というもの。 

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一年分の年収と一年分の滞在費とかを考えると、400万~800万程度のコストをかけて、キャリアダウンになる。かつ、30歳直前くらいって、一通り仕事ができるようになってきて、いろいろ任せてもらえる時期なので、キャリアアップさせてもらえる時期なのを棒に振るという。なかなかしびれるルートチョイスは端(はた)からみてて、ちょっとしびれた経験がある。 

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 正直、若い30歳手前くらいの人に薦めたいのは、英語が全くだめなら、会社に無理いってでも2週間くらい休み取って旅行してくる。もしくは日本で勉強したうえで、休暇を取ってフィリピンとかで安めの語学留学をお勧めする。仕事しながら勉強できないっていう人は、多分休んでも勉強できない。というか、年収+貯金で800万円くらい掛けるなら、まずは疲れてる土日に英語ちょっと勉強してみる方が現実的じゃない?

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まあ、転職活動で躓いて、外資に転職したいけど、無理だったとかもあるだろうし、知らない土地で過ごすみたいなチャレンジが、別の意味で人生を豊かにしたり、その後の人生を広げるみたいな部分も大きいだろうから、仮に一時的な失敗だったとしてもコストかけすぎなのか、適切なチャレンジだったのかはその人次第だと思うのだけど、端から見ててリスク高いし、コスト高いと思ったのは正直なところ。自分は国内の仕事も、海外とやり取りがある仕事もさせてもらって、まあ辛いことはそれなりにありつつも楽しいキャリアを築いてこれたので、ワーホリとか考えたこともなかったのだけど。

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マンガとかドラマみたいに、とりあえず海外に行ったら、英語も身について、帰ってきたら英語でバリバリ仕事できるようになってて、一発逆転みたいな、若いころの自分だったら考えそうな安易な展開は、なかなかないだろうけど、夢見ちゃう人は多いんだろうなぁと。 

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 で、成功したケースはないのかと調べていたら、それはそれであるようで。あらかじめ費用が安い語学留学みたいなので1か月程度バリバリ英語を身に着けて、ワーキングホリデーをワーキングビザとして文字通り利用して、現地でインターンしたりしたあと職を得て、ちゃんと普通に稼いで帰ってくるというもの。

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と、ここまでワーホリについて書いたけど、自分がやったことのないワーホリについてどうこういう気はなく、つまりはリスクを取った分だけリターンを考えている人だけが、ちゃんとリスクに応じたリターンを得ているんだなぁと。

適切なリスクを取れる人は、リターンを結構具体的にイメージしていて、リターンを得るために必要な資源量もある程度考えていて、どういう資源を投下するかを具体的に計算してるなぁと。 

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これが、テレビドラマとかドキュメンタリーだと、粘るために必要な資源であるお金であったり時間、体力みたいなものをちゃんと描かないし、描いちゃうとドラマじゃなくてただのプロジェクトプランみたいな面白味のないものになるので、そこは省略されがちだと思う。あれは、あるテーマに対してモチベーションあげる効果もあるけど、無謀なルートチョイスを冗長する部分もあって、正直好きになれない。 

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 つまり、具体的な結果を考えず、「なんとなく近いかも」みたいなルートチョイスをすると、迷子になった挙句、早いルートチョイスにもならず迷うけど、「ここが勝負レッグ」とちゃんと考える人は、そこで早かったら「xx分稼げて、これで勝てる。」みたいな計算をしているんだなぁと。そういうルートを読めるようになりたいなぁと思う。 

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いや、なんかすごい真面目な話っぽい話を長々書いたんですけど、来週の古地図ロゲに向けて鶴見について知らべて戦々恐々としてただけなんですけどね。あと、今度行く知り合いは、ワーホリでキャリアアップして帰ってきてほしいなと心から願いながら。

 

蛇足:冒頭の知り合いは具体的なキャリア目標を持ってたので、大丈夫そう。まあ大丈夫じゃなくても何かしてあげられる立ち位置にはいないのだけど。

 *1まあそもそもワーホリって、国際交流事業なので、本来的な目的と違うんですけどね。

*2日本の英語の勉強法は、控え目に言って義務教育の勉強法が間違ってる。今でも多分。そもそも、語学は、職業+その分野で必要な語彙をもとに「求めるレベルを決める」ところから始めるべき。日本の英語学習は、「英語がペラペラに話せて不自由ない。」ということを特に意味もなく目標としていることが多くて、それって、走り始めた人にフルマラソンとりあえず4時間で走ったらランナーとして認める。みたいな目標に思えるけど、誰がどれくらい本気なんですかね~。

ちなみに、仕事で英語使う場合は、昨日のヤンキースの成績について話せなくてもよい。その代わり、IT系なら障害情報のナレッジベースを英語で読めれば良いとか。プロジェクトの進捗で困ってるとこについてちゃんと話せるとか、業務知識とセットで英語が使える必要はある。少なくとも日本で仕事する上で、中途半端に英語だけ話せても意味がなくて、実際、英語だけできて仕事できない人が、電話会議のアイスブレークだけうまくやってて、業務内容について話せなくて困ったことがある。